どんな記事?
・無洗米のメリットは、研ぐ手間が省ける・水道代の節約など
・逆にデメリットは、価格が割高・衛生面の懸念など
・無洗米の衛生面については、細菌検査等からは全く問題ない
・季節によって、無洗米と精白米を使い分けるといいかも
(内容)
スーパーなどでお米を買うとき、無洗米を多く見かけるようになりました。最近では以前よりも種類も豊富になり、何よりお米を研ぐ必要がないという利便性から、利用する人は増えてきているのではないでしょうか?しかしその一方で、精白米にも変わらない人気があります。
今回は、無洗米と精白米の違いについて見ていきます。
〇無洗米のメリット・デメリット
まずは無洗米のメリットとデメリットについてです。
〈メリット〉
・研ぐ手間が省け、水道代を節約できる
・精白米よりも、栄養価が高い
・生活排水としてのとぎ汁が出ないので、環境にやさしい
〈デメリット〉
・精白米よりも価格が高い
・衛生面での心配
・品種がある程度限定
メリットとして、文字通り”無洗米”なので、研ぐ手間が省けることで時間の節約になります。さらに、冬の寒い時期などには冷たい水でお米を研ぐ必要がなくなります。次に水道代ですが、全国無洗米協会によると、年間で無洗米を使用することで得られる節水効果は2Lペットボトル828本分になります。さらに栄養成分としてはビタミンB1やナイアシンが多く含まれています。
デメリットとしては、価格が精白米に比べて割高になってしまうこと、品種がある程度限定されてしまうことがあります。衛生面も確かに気がかりになってしまいますが、細菌検査等からは全く問題ないという結果が出ています。さらに精米機の絶妙な加減で糠を取り除いているので、家庭で力を入れてお米を研いだ場合に比べ、均等に糠が取れ、味や栄養にも支障がありません。
〇結局どちらがお得なの?
両者のコスト差を見ていきます。国民生活センター調べによれば、
無洗米=78894.1円(米の価格)+64.4円(上下水道代)=78958.5円
精白米=71057.2円(米の価格)+324.5円(上下水道代)=71381.7円
となっています。単純に考えれば精白米の方がお得だと考えられます。米のとぎ汁などを有効活用することができれば、もっとその効果は出てくるでしょう。
単純に経済性だけを考えれば精白米の方がお得ではありますが、お米の価格や水道代などを考慮して季節などに応じて使い分けてみてはいかがでしょうか?